工学部 茂木教員主催によるテニュアトラックセミナーを開催【報告】

 

【太田誠一先生(東京大学大学院工学系研究科)ご講演の様子2024.2.19】

「化学工学を活用した医療診断用ナノ粒子の戦略的設計」と題し、東京大学大学院工学系研究科 総合研究機構 准教授 太田誠一先生にご講演いただきました。
金属、シリカ、ポリマー等の様々なナノ粒子の精密な合成制御と、その物性制御による配列や機能化を基盤技術として、様々な医療診断応用へ向けた活用についての講演であり、その中で化学工学の知見を活かした現象のモデル化の有効性について様々な例を挙げて紹介していただきました。
同じ組成からなるナノ粒子材料であっても、サイズ、形状、表面電位、親疎水性といったパラメータを個別に設定可能なマーカーとして幅広く利用可能であることをご教授いただきました。また、複雑なものを複雑なまま利用する手法について、今後の研究にも参考となる非常に有意義な講演となりました。

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工学部化学バイオ工学科 茂木堯彦講師主催のテニュアトラックセミナーを下記の日程で開催致します。

今回は、東京大学大学院工学系研究科 総合研究機構の太田誠一先生をお迎えし、『化学工学を活用した医療診断用ナノ粒子の戦略的設計』についてご講演いただきます。

日 時:2024年2月19日(月)13:00~14:30(開場:12:30~)
会 場:ハイブリッド開催
・静岡大学 浜松キャンパス 総合研究棟 2F 21教室(現地参加は申込不要)
・オンライン参加 ※要事前申し込み
https://forms.office.com/r/UGVtK490pS

対 象:学生、教職員、一般
参加費:無料

講 師:東京大学大学院工学系研究科 総合研究機構 准教授 太田誠一先生

【概 要】
金属、半導体などのナノ粒子は、そのサイズにより表面プラズモン共鳴や蛍光など、バルク体とは異なる特異的な光特性を示す。また、化学の観点からはDNAなどの生体分子も「材料」として捉えることができ、これを巧みに使うことでナノサイズの精密な構造制御や、触媒反応、重合反応などを模擬した反応系の構築も可能となる。本講演では、これらを組み合わせて、生体中の分子を高感度に、網羅的に、かつ簡便に検出する手法について紹介する。さらに、患者と健常者の生体分子プロファイルを教師データとして用いたマルチバイオマーカー診断モデルを構築し、患者ごとの生体分子プロファイルから疾患の有無や予防法を提示可能なシステムについても紹介する。

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