工学部 田代教員によるセミナーを開催【報告】

【齋藤 卓穂先生 (国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学 助教)のご講演の様子2026.6.24】

【玉木 健太先生 (国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学 助教)のご講演の様子2026.6.24】

“分子の自己集合と光化学がもたらす「複合化学」” と題して名古屋大学の齋藤 卓穂(さいとう たくほ)助教および玉木 健太(たまき けんた)助教にご講演いただきました。
お二方とも分子集合体化学のご専門家であり、それぞれのご発表の前半では、分子が自己集合体を形成した際に、新たな光機能性や光応答性が発現することについてお話しいただきました。後半では分子集合体を他分野に発展させた最新の研究についてお話しいただき、分子集合体が今後の科学に非常に重要であることを認識することができました。
特に、世話人が在籍する化学バイオ工学科には「環境応用化学」と「バイオ応用工学」の2コースがありますが、当学科の学生・教職員には、どちらのコースにおいても分子集合体が重要であることを実感していただけたのではないかと思います。

講師の齋藤先生、玉木先生に多大な感謝を申し上げます。

【以下開催案内↓】


Cross-Disciplinary Innovation Seminar Series の第3回目となる工学部化学バイオ工学科
田代啓悟助教主催のテニュアトラックセミナーを下記の日程で開催致します。

今回は、名古屋大学の齋藤卓穂先生・玉木健太先生を講師としてお迎えし
「分子の自己集合と光化学がもたらす「複合化学」
〜分子が集合状態にあるからこそあらわれる光特性・光機能〜」と題し、ご講演いただきます。

分子は周囲の環境によっては自発的に集合し、大きな“自己集合体”を形成することがあります。
これらの自己集合体は構成分子が単分子として存在する時とはまったく異なる特性を示すことが知られています。

光特性は特にその代表例です。

今回ご講演いただく2名の先生は分子集合体化学のスペシャリストであり、分子集合体と光特性を組み合わせた非常に興味深くハイレベルな研究を報告しています。

本講演では、齋藤先生には「超分子キラリティ」玉木先生には「光誘発の集合構造の転移」についてご講演いただきます。

日 時:2026年6月24日(水)15:00~16:40(開場:14:30~)
会 場:ハイブリッド開催
・静岡大学 浜松キャンパス 総合研究棟 3F 33教室(現地参加は申込不要)

・オンライン参加 ※要事前申し込み
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdaanPG4oGekS8jYic_qBUT2a19LqRp95GCQX8w9_rD3xEBYg/viewform?pli=1

対 象:学生、教職員
参加費:無料
講 師:齋藤 卓穂(名古屋大学大学院 工学研究科 助教)
□□□:玉木 健太(名古屋大学大学院 理学研究科 助教)

【概 要】

【齋藤先生の内容】
核形成は分子の自己集合を支配する重要な過程である。しかし、核形成経路の違いが最終的な集合構造を決定づけるにもかかわらず、その制御は依然として困難である。本講演では、「光」を外部刺激として利用し、異なる核形成経路を選択的に誘起することで、従来手法では得られなかった、新たな集合構造の創出に成功した成果を報告する。さらに、講演者が最近取り組んでいる、光応答性金属錯体を用いた超分子金属錯体の構築についても紹介する。

【玉木先生の内容】
生体分子のように非平衡状態で機能する分子集合体を人工的に設計できれば、外部環境に適応可能な動的機能性材料の創出に繋がる。本講演では、非侵襲性の外部刺激である「光」を利用した非平衡状態の創出と、そのダイナミクスの高速原子間力顕微鏡によるリアルタイム観察について紹介する。最後に、生体分子と人工分子の「複合化学」を志向した最新の研究成果についても紹介する。