研究者紹介 竹内 純

  • たけうち じゅん
    竹内 純
  • 職名 助教
    学部 農学研究科
    研究分野 応用生物化学
    研究キーワード 生物有機化学,ケミカルバイオロジー,植物ホルモン,アブシジン酸
    最終学歴 静岡大学創造科学技術大学院バイオサイエンス専攻

    研究暦 2009年4月~2011年9月 三洋化成工業株式会社研究員
    2014年10月~2015年3月 静岡大学農学部学術研究員
    2015年4月~2016年2月 東京大学農学生命科学研究科日本学術振興会特別研究員
    コメント アブジシン酸(ABA)は種子の成熟・休眠を誘導するとともに,乾燥や低温など種々の環境ストレス応答において中心的な役割を担っている植物ホルモンです。ABAは植物の生存に必須な生理活性物質ですが,高温時の発芽阻害や気孔閉鎖による光合成能の低下などを引き起こすため,農作物の生産という観点からみると,その生理作用は必ずしもプラスなものばかりではなりません。また,分子生物学的手法や遺伝学的手法の適用が困難な多くの植物種や農作物では,ABAの生理作用を分子レベルで理解するための研究が進んでおらず,ABAの農業利用を考える上での妨げとなっています。そこで私は,ABA応答を誘導または阻害する化合物(化学的制御剤)を創出すると共に,ケミカルバイオロジーおよびケミカルジェネティクス的研究手法を用いてABAの作用機序の解明を目指していきます。