研究者紹介 馬 剛

  • マ ゴウ
    馬 剛
  • 職名 助教
    学部 農学研究科
    研究分野 青果物機能学
    研究キーワード ポストハーベスト、カロテノイド、フラボノイド、二次代謝産物、カンキツ
    最終学歴 岐阜大学大学院連合農学研究科

    コメント
    カンキツ果実に豊富に含まれているカロテノイド、フラボノイド、アントシアニンなどの二次代謝産物は、光合成作用、抗酸化作用、植物ホルモンの前駆体など重要な役割をはたしている。これらの二次代謝産物の蓄積は、カンキツ果実色等の品質に影響するだけでなく、機能性成分としてヒトの健康増進にも繋がっている。近年、植物においてカロテノイド、フラボノイド、アントシアニンなど二次代謝産物の生合成経路の解明に関する研究が増えているが、カンキツ果実における二次代謝産物の代謝制御機構はまだ十分には解明されていない。
    私の研究では、カンキツにおける二次代謝産物の代謝制御機構に着目し、カンキツ果実における「回青」現象発生機構を明らかにすることにより、カンキツ果実の成熟過程における着色機構の全容を解明する。さらに、カンキツ果実の着色促進に最適な生理活性物質および最適な貯蔵条件を調査することにより、収穫後のカンキツ果実における着色促進技術を開発する。また、フラボノイド生合成経路を解明することにより、機能性成分のノビレチンを高含有化する技術の開発に貢献する。